「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」の感想

読んだ本 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

概要

社会人としてのキャリアを考える上でどのようなことを考えなければいけないかについて述べられています。市場価値はどのように決まるかを「技術資産、人的資産、業界の生産性」の3点から述べられ、年齢とともにどの要素を重視して伸ばしていくべきか、またそのためにどのような企業に所属するべきか、また実際にそのような企業を探す上でどのようなことに気をつけるべきかが書かれています。

簡単な内容

全部を記載すると長くなりますので、気になった箇所や肝に命じて置きたい箇所を中心に記載します。

人材のマーケットバリューは技術資産、人的資産、業界の生産性の3点の掛け合わせで決まります。技術資産はプログラミングを綺麗にかけるなどの専門性、人的資産は「この人のためなら協力しよう」と思ってもらえる人がどれだけいるかなど一般的にいう人脈、業界の生産性は一人あたりの粗利を意味します。また技術資産はさらに細分化され、プログラミングを綺麗にかけるなどの専門性、PJのリーダーを行ったといった経験に分けられます。

本書では、これら3点に関して20代では専門性、30代は経験、40代は人的資産を重視しながらキャリアを築くのが良いと述べれています。

 

特に重要だと述べられていたのは「一人当たりの業界の生産性」です。なぜなら、個人に与えらえれる給与の上限は一人当たりの粗利を上限として決まるためです。一人あたり粗利が500万円であるのならば給与の上限はどれだけ頑張ったとしても500万円となります。そのため、上記要素は重要であり、そのような業界の生産性が高い企業をいかに見つけるか、どのように判断するべきかも本書には記載されています。

 

他には、いいベンチャーの見極め方、転職エージェントについて、仕事の楽しみ方についてなどキャリアを考える上での思考軸となり得る情報が詰まっています。

感想など

本書は非常に実践的な内容が物語形式と合わせて展開されており、非常に理解しやすく整理されています。各章の終わりに登場人物のメモという形で情報がまとまっており、要点をとても掴みやすくなっています。巻末には要点のまとめもあり、一度読み終わった後ではその部分を読み返すのみでもよいでしょう、読者にとても配慮した構成になっていると感じました。

 

本書のタイトルには「転職」とついていますが、個人的には転職する、しないにかかわらず仕事をする上で一度目を通した方が良い内容だと感じました。

社内の業務に目が行き過ぎていると、つい目の前の仕事を行い、その評価が高ければ良いと考えがちです。ただ、目の前のことが高レベルでできたとしても、それが市場価値の高い、他の場所でも通用するものでなければ、給与や待遇などにはなかなか反映されず評価もされないと考えます。なぜならその人物が他社に行ったとしても高待遇をえられないため、会社側から考えると待遇を向上するインセンティブが働きづらいためです。

そのため、目の前の仕事をただこなすだけではなく、いかにマーケットバリューを高めるように仕事をするか、そのような点に寄与する仕事を作り出すかが重要になってくると思います。

 

また、本書でも述べられていますが一人当たりの業界生産性を意識することも重要だと感じています。個人の待遇はその業界の金回りをベースに決まるため、成長している業界に身を置くこと、そのような業界で経験をつむことは大変価値のあることだと考えます。

 

自分らしく自由に生きるためには、自分が選択できる状態である必要があり、そのためにはマーケットバリューを高めることが不可欠です。他人のではなく、自分自身の人生を生きるために、本書に記載されている内容は常に念頭に置きながら仕事に向き合っていきたいと感じています。

 

最後に、本書のなかで「いつでも転職できる人間が、それでも転職せずに在籍し続ける組織が逆説的ではあるが一番強い」といったような内容のことが記載されていました。私が所属する組織にもそのようであってほしい、と願っています。